沢井 美幸(2013年度 卒業)

富士市内小学校(教諭)

 

 

Q. 現在の職業と仕事内容を教えてください。

 

A. 富士市の小学校で3年生の担任をしています。先生の仕事というと、子どもたちの前に立ち授業をしている姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、それは氷山の一角のようなもので、海の下には他にもたくさんの仕事が広がっています。少しだけ紹介すると、①子どもにかかわる仕事(授業、学級経営、学級事務)、②学校を動かす仕事(行事、委員会、クラブ活動、PTA活動)、③自分を高める仕事(授業研究、研修)などがあります。初任者の私は、朝7時~夜9時ごろまで働いていることが多いです。小学校だと土日は基本的にお休みですよ。

 

 

 

Q. 学生時代に印象に残っていることや力を入れて取り組んだことについて教えてください。

 

A. こういう時、サークルとか留学とか書くのが一般的かもしれません。でもごめんなさい。私の心に今でも残っているのは、大学で学んだ日々そのものです。私が4年間すごした美術科では、彫刻、デザイン、絵画、美術教育、美術史など、美術に広く関わっていけます。そこでは新しい価値に触れ、今までないくらい考えさせられ、それぞれに審美眼を持つ仲間と語り合い、自分を高めることができました。教育実習では、熱く頼もしい先生方と、きらきらした目の子どもたちに出会い、私の生きる道しるべとなりました。こうした人との出会いを通して、自分は入学前より少し大きくなれたと思います。

 

 

 

Q. 高校生にメッセージをお願いします。

  

A. 現代の小学生には、「さんま」が足りないと言われています。おさかなではありません。「3間」です。時間、空間、仲間、この3つのことをいいます。私が学生時代すごした、静大の美術科は、この「さんま」が全てそろった場所でした。尊敬できる大好きな美術科の先生たちは、常に私に学びの場をあたえてくれました。個性豊かな自慢の仲間は、今も私の週末特効薬です。静大の美術科は、自分がやりたいと思って動けば何でもできる場所です。ぜひ、いろいろなことにチャレンジしてみてください。あなたに暇な時間と通帳のお金がないことを願います。