伊藤 友絵(2011年度 卒業)

特別支援学校(教諭)

 

 

Q. 現在の職業と仕事内容を教えてください。

  

A. 私は特別支援学校に勤めています。図画工作をはじめ、音楽や体育や特別活動などの教育活動を通して、子ども達の自立や社会参加を目指して活動しています。子ども達の成長に携わることのできる素敵な仕事であると実感しています。十人十色の子ども達が、「できた!」と喜びを実感できるよう、努力を重ねています。日々、成長をみせてくれる子ども達に教わり、まわりの先生方に助けていただいています。子ども達に還元していけるよう、私自身も自分磨きをして大切な11日を過ごしています。

 

 

 

Q. 学生時代に印象に残っていることや力を入れて取り組んだことについて教えてください。

 

A. 印象に残っていることは、たくさんの出逢いを通して「考える」ことの大切さを実感したことです。日常の中で、何となく過ごす心地よさもありますが、学生時代にじっくりと考える経験が、今の私の考え方や感じ方や姿勢などにつながっています。ひとつひとつの出来事と向き合い、自分の考えを追求し、価値観を磨くきっかけがたくさんありました。例えば、授業を通した様々な素材や道具に触れる制作活動をはじめ、研究室を通した親子工作教室の活動や病院内学級での活動、特別支援学校でのボランティアなど、「やってみたい!」と自然に力を入れて取り組める環境を与えていただきました。まだまだ途中過程ですが、私にとって大きな糧となっています。

 

 

 

Q. 高校生にメッセージをお願いします。

 

 A. 入学をご希望されている皆様、夢の実現に向けて日々努力されていることと思います。期待や希望だけでなく、悩みや辛さや不安もあるかもしれません。今の正直な気持ちや懸命な取り組みは、きっととても大切な経験となります。大学に入学すると、「ひと」、「こと」、「もの」、「場所」、たくさんの出逢いがあります。大学は新たな世界と自分とをつなげてくれる場所、また、可能性を広げてくれる場所となり、皆様の背中をそっと押してくれることでしょう。美術教育も特別支援教育も幼児教育も学びたかった私の願いをカタチにつなげてくれました。感謝の気持ちと共に、頑張ろうと意欲がわいてきます。無理せず、おからだを大切に、ご自身のために進んでいってください。かげながら応援しています。