安岡 真理(2006年度 卒業)

静岡市美術館(学芸員) 

 

 

Q. 現在の職業と仕事内容を教えてください。

 

A. ワークショップ等の教育普及活動を、年間を通じて企画・実施しています。回数は年間約100回、参加者数は合計1,000人を超える年もあります。中でも、春・夏の年2回開催する「しずびオープンアトリエ」では、静岡大学の学生さんにもサポーターとしてお手伝いをしていただいています。

また、展覧会の企画・運営も担当しています。図録やキャプション等の解説を書いたり、作品の安全を守りながら、対象にあわせた展示空間の演出を考えます。さらに、関連イベントの企画や、鑑賞ガイド等のツールの企画制作等、展覧会の魅力を伝えるべく、さまざまな工夫をしています。

 

 

Q. 学生時代に印象に残っていることや力を入れて取り組んだことについて教えてください。

 

A. 私自身、学生サポーターとして美術館に関わっていました。また、監視員のアルバイト等も経験し、「美術館で働く」ということを、学生時代から具体的にイメージするようにしていました。また、当時は苦手意識の強かったデザインの授業に力を入れました。それは今の仕事にも生きていて、「鑑賞ガイド」等の印刷物を、企画からデザインまで担当することができます。その他、他学科の授業を積極的に受講することで、自分の視野を広げる努力をしました。

 

 

Q. 高校生にメッセージをお願いします。

 

A. 静大の良いところは、幅広く学ぶことができること、そして、11人の個性を伸ばしてくださる教授陣が揃っていることです。大学に入ってすぐの頃は、私も将来就きたい職業はまだ決まっていませんでしたので、まだ見つからない人も安心してください。大学でさまざまなことを学んで、経験して、自分の可能性を広げていただきたいと思います。

授業の課題は大変ですが、いまだに「あの授業の課題をがんばったから、今の私がいる」と思い返すことがあります。どの授業も、どの課題にも全力で取り組めば、それはきっと皆さんの将来につながります。まだ見ぬ自分との出会いを楽しみに、がんばってください。